昔から名古屋の商業の中心と言えば栄という印象ですが、近年は名古屋駅周辺の大規模開発に押されているイメージがありました。しかし最近は、2020年9月に久屋大通沿いの新たな商業施設「RAYARD Hisaya-odori Park」や2020年11月、栄交差点角に商業ビル「BINO栄」等がオープンし、新たな賑わいを見せています。
今回は、そんな栄エリアでの今後の開発について書きたいと思います。
主に4つの開発計画をご紹介します。

①（仮称）中日ビル建替計画

イメージパース（出展元：中部日本ビルディングホームページ）

栄駅12番、13番出口すぐの場所に2023年7月に竣工予定です。2024年春の開業を目指しています。オフィス、ホテル、商業施設、多目的ホール等で構成される地上33階、地下5階、高さ約158m、延べ床面積約117,000㎡の超高層ビルになる予定です。設計・施工は竹中工務店です。
地下5～4階に機械室、地下3～2階に駐車場、地下1階～地上3階に物販店舗、4階～5階がオフィス、6階にオフィスと多目的ホール、7階に飲食店舗、8階に機械室、9階～22階にオフィス、23階に機械室、24階～32階にホテルという計画です。
ホテルは三菱地所グループのホテルが開業予定です。

②栄広場再開発（錦三丁目25番街区私有地等活用事業）

イメージパース（出展元：名古屋市ホームページ）

名古屋三越のワンブロック北側に位置する栄広場と呼ばれる一帯を開発予定で、敷地面積約4860㎡、地上36階、地下4階、高さ200m、延べ床面積約99,500㎡の超高層ビルが建設されます。
新ビルは、ホテル、オフィス、映画館、店舗、駐車場等で構成された複合ビルで、低層階には大丸松坂屋百貨店のテナントや映画館、高層階には名古屋市初となる外資系のラグジュアリーホテルが入る計画で、2022年に工事着手、2026年の完成予定です。

【全体計画概要】

（出展元：名古屋市ホームページ）

③丸栄百貨店跡地再開発

（2020年5月時の現地写真です）

2018年に閉店をした丸栄百貨店跡地の開発は、当初2020年の年末に新たな商業施設が開業予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で商業施設の開業が遅れています。
2020年8月時点の発表では2022年2月以降になる見通しとなっています。丸栄百貨店跡地の新しい商業施設は鉄骨造3階建、延べ床面積約11,000㎡の予定で、飲食店や物販店等のテナントを誘致する方針です。
将来的には丸栄百貨店跡地に加え、その北側に位置する「ニューサカエビル」や「栄町ビル」と一体的な開発となる予定で、丸栄百貨店跡地の一時的な活用として商業施設を整備することになっています。

④名古屋三越栄店建替計画

イメージパース（出展元：日本経済新聞ニュースリリース）

2020年7月、名古屋三越栄店を運営する「オリエンタルビル」が2029年の完成を目標に、名古屋三越栄店を新たな複合ビルに建て替える構想を発表し、地上34階建、高さ180mの超高層ビルの建設計画が明らかになりました。
高層階に高級ホテル、中層階に国際会議や宴会等に使えるコンベンションホール、低層階に三越を想定した商業施設を入れ、低層階の屋上には来場者の憩いの場として公園を設ける計画もあるようです。

この4つの計画以外にも、明治屋跡にマリオット・インターナショナルが運営するラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン」建設の計画や久屋大通南側の開発、栄バスターミナル跡地の活用事業等、本当に様々な計画があり、栄エリアのポテンシャルは計り知れません。

私は昔から栄が好きで、学生の頃からよく遊びに来ていました。
元々栄は百貨店の他に物販・飲食店等の様々な路面店、全国で2番目の規模と言われる地下街にもたくさんの店舗があり、回遊をして楽しめるところが大きな特徴かと思います。
それに加え、街のど真ん中に、憩いの場としての利用や様々なイベントも行われる久屋大通公園があるところも魅力の1つではないかと思います。

ただ、名古屋はよく「魅力がない都市」と言われています。現在予定されている栄の様々な再開発計画が、栄だけではなく、名古屋全体の魅力を高める起爆剤になってくれると信じています。
これからの変化が楽しみです。

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貸店舗.名古屋ホームページ：https://www.nagopick.com/

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